子どもたちにもワクチン接種?
新型コロナワクチンの接種の対象が子どもたちにも広がりつつあります。
ここでは、子どもを3つのカテゴリに分けて考えます。
中学生(12〜15歳)、小学生(6〜11歳)、幼児(0〜5歳)。
コロナワクチン接種時の副反応とその対処については、基本的には共通です。
詳しく見ていきましょう。
従来は12歳以上が対象だったワクチン接種が、5~11歳の子どもにも接種することが推奨されるようになってきました。
基礎疾患をもたない限りにおいて、子どもたちへのワクチン接種が推奨される流れにあります。
しかし、新型コロナそのものもそのワクチンも、ワクチンによる副反応あもまだまだ分からないことだらけ。
自分のこと、大人のことについては、なんとか情報収集し納得して対応をしていくという人が大半ですが、子どもたちのこととなるとなかなか割り切れないことも多いです。
それでも、接種するリスクよりも接種しないリスクの方が大きいというのが専門家も含めた共通認識だと思います。
安全性や副反応は大人と同じ?
新型コロナワクチンの安全性や副反応は、大人も子どもも同じようなものだと考えられますが12歳より下の年齢についてはまだ十分な検証がなされていません。
質問 子どものワクチン接種は安全でしょうか? 【回答】 12~15歳の子どもに接種した場合の安全性については、海外の治験で確認されています。今後まれながら重篤となる副反応が発生する可能性がありますが、多数の子どもに接種が実施されていない現時点では、発生頻度や症状の程度に関しては不明です。
日本小児科学会のサイトより
以上のことを踏まえてですが、子どもの場合もワクチン接種後、数日から1週間後に、腫れ・熱感・赤み・かゆみが生じても、免疫細胞が反応することにより生じた炎症と考えて良いと考えられます。
※症状がひどい場合、心配な場合は病院で医師に相談してください。
しかし、子どもは自分の感覚をつかみきれない、またうまく表現しきれないことがあるので、親が注意し、配慮してあげることが必要です。
中学生でも心身の成熟度合いには個人差があります。まして小学生では、自身の感覚や感情をコントロールしきれません。
その中で気になる「痛痒い」という症状。これも、子どもだからといって大人と異なることはないと言われています。
副反応としてのかゆみへの対処
子どもならではの対処の仕方としては、(ある意味大人でもそうですが)、気を逸らす工夫をすること。気を逸らし、気を紛らわせているうちに副反応はだんだんと治まります。
「かゆみ」という点に焦点をあてた対応としては、冷やす、炎症を抑える薬を塗ることです。抗ヒスタミン剤やステロイド成分を含んだ、湿疹・皮膚炎・虫刺され用の薬で大丈夫です。但しあくまでも対症療法であって、根本的な治療を目的とするものではありません。
いずれにしても、かゆいからといって子どもが腕をかきむしらないように注意してください。
なお、おまじない的なことではありますが、子どもにしっかり話しかけて安心させてあげましょう。
小学生ならば、薬を塗ったらよくなることを言い聞かせながら丁寧に薬を塗る(大量に塗る必要はありません)ことは大事です。最後に、体質的に絆創膏でかぶれたりすることがないのであれば、薬を塗った後に絆創膏を貼ってあげましょう。
まとめ
新型コロナワクチンの副反応は、基本的には大人でも子どもでも変わらない。
子どもは状態をうまく表現できないことがあるので、周囲が気を配る。
かゆみへの対応としては、冷やすことや市販の抗炎症薬(虫刺されの薬)を使用する。
大変な時代ではありますが、皆で協力し合って新型コロナウィルス感染防止に努めましょう。
※本記事は2021年10月末時点での情報を基にしています。
新たな情報を得た場合には、修正・追記するようにしますが、
ワクチン接種および副反応への対応は医師と相談しながら実施
してください。
※画像はイメージです。この記事は幼児に対するワクチン接種について記述するものではありません。
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