かゆみの悪循環
かゆいと、つい掻いて(かいて)しまいます。
その時は気持ちが良いですし、ひとしきりかくとかゆみから解放されます。ところがこれは一時的なもので、そのうちに前以上にかゆくなってきます。かゆみの悪循環です。
だから掻いたら(かいたら)だめなのです。かくとかゆい。その時はかかないようにしましょう。
病気が原因の時はもちろん、かいたらダメです。
蚊にさされたときは、少しかいたらやがて治まることがあるかもしれれません。それでも基本はかかないこと。
私たちは、かゆいときには半ば本能的にかいてしまいますが、かゆい時にはかかない、これを覚えておきましょう。
かゆみの原因の分類
私たちはいろいろな原因でかゆみを感じます。そのいくつかを挙げてみましょう。
誰でもほぼ間違いなく体験するかゆみ
・虫刺されによるかゆみ
季節や環境などによって発生するかゆみ
・乾燥肌によるかゆみ
・あせもやおむつかぶれなどによるかゆみ
アレルギー等の病気などによるかゆみ
・アトピー性皮膚炎によるかゆみ
・食物アレルギーによるかゆみ
・じんましんによるかゆみ
・その他の病気によるかゆみ
※この記事は、個人的な見解によるものであり医学的な根拠や分類を示したものではありません。
かゆみが強い場合は、当然医師による手当てが必要です。
頻度や症状などに不安を感じたら病院に行きましょう。一方で、病気ではないけれども経験するかゆみは、注意することで軽減したり避けたりすることができるのも事実です。病気の場合も医師の指導の下でアレルギー等の原因を特定してそれ(アレルゲン)を避けることで、暮らしが楽になります。
子供のあせもやおむつかぶれ、乾燥肌や紫外線などへの対策を取ったことがある方も多いことでしょう。
かゆくなったら適切な処置をすること、あるいはかゆくなってから対応することよりも予防が大事だというのはその通りです。
いずれにしても、かゆいからかく、かくからかゆくなるという悪循環だけは避けたいものです。
かゆい時の対処法
かゆい時の対処法のおすすめは我慢すること。
しかしそれでは解決になりませんよね。とはいえ、我慢するためには何か他のことで気を紛らわせることです。本を読んだりテレビを見たりすることでも良いでしょう。
一番のおすすめは冷やすことです。濡れタオルや氷をあてると気持ちがよいですし、気も紛れます。かゆみの原因は炎症に関することも多いので、効果があります。
普段から保湿に気を付けたスキンケアをすることも重要です。
かゆみの悪循環の真実
かゆいからかく、かくからかゆくなるというかゆみの悪循環についこて前述しましたが、これは現象的な話です。
かくとどうしてかゆくなるのでしょうか?それはかくと皮膚の表面が傷つき、肌のバリア機能が損なわれるからです。 バリア機能が低下した肌は少しの刺激にも反応してかゆくなるのです。
ではかく前の肌はどうしてかゆくなるのでしょうか?原理は基本的には同じです。肌のバリア機能が弱まった皮膚が刺激に反応するからです。
少しかくのは、本能的な行為としてやむを得ない部分があるとしても掻きむしってはいけません。
肌は、外界の刺激から身体を守ると同時に、体内の水分が外に漏れるのを防ぐバリアの働きをしています。
ところが、加齢などの理由でバリア機能が低下したり、空気の乾燥や冷たい風によって、水分が蒸発しやすくなると、皮膚の水分が失われて、カサカサの乾燥肌になります。こうして弱ってしまった肌は、衣服のこすれや石鹸などのちょっとした刺激にも反応してかゆみを生じるのです。
かゆいからかく、かいたらかゆくなる。しかし、それ以前に肌のバリア機能を維持することが大切なのです。
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