これって寒暖差アレルギー?
寒暖差アレルギー・風邪・アレルギー性鼻炎の違い
最近よく聞くようになった「寒暖差アレルギー」。
一日の中で気温差が激しいと鼻水やくしゃみが出たりすることがあり、これが寒暖差アレルギーと呼ばれています。
風邪やアレルギー鼻炎と症状が似通っているので、その症状の原因に悩むことがあります。
原因を推定・判断する手掛かりはないものかと探していたら、みつけました。
目や肌のかゆみがあったら
熱や目や肌のかゆみがあったら、要注意。その症状は寒暖差アレルギーではないかもしれません。
上の表を見ればわかるように、「鼻水・くしゃみが出て顔がかゆい」のであれば、アレルギー性鼻炎の可能性があります。
微熱があったら
微熱があるなら、風邪の可能性が高いです。
もっとも風邪というのはいろいろな病気の総称なので、確定的なことは言えませんが、要は寒暖差アレルギーではないということです。
原因を特定して正しい対応をとらなければ、薬を飲んでも無駄になります。いつもながらに、症状が重い場合は医師に相談しましょう。
寒暖差アレルギーに効く薬はあるの?
どうやら寒暖差アレルギーらしいと分かったとします。 原因はともかく、症状をなんとかしたいと思うことでしょう。どんな薬を飲めば良いのでしょうか。
とりあえずアレルギー性鼻炎の薬を飲んでみよう、と思うところですが、寒暖差アレルギーにはアレルギー鼻炎の薬は効かないのです。
というのは、寒暖差アレルギーは症状を引き起こすアレルゲンが存在しない、つまり厳密にはアレルギーではないので、アレルギー治療薬は効かないのです。
同様に解熱作用をもった風邪薬も効果は期待できません。
たとえばテレビコマーシャルなどで巷に浸透している市販薬「風邪にはパブロン」、「アレルギー鼻炎にはアレグラ」という対応は寒暖差アレルギーに対しては無駄に終わります。
とはいえ、対処法がまったくないわけではありません。
鼻症状に対しては症状を抑える対症療法を基本として治療します。病院で相談すると鼻に噴霧するステロイド薬を使うことが多いようです。
まとめ
まとめますと、朝晩と日中の気温差が激しくなる季節に、鼻水やくしゃみが頻発することがあります。
寒暖差アレルギーだと思いがちですが、このブログのテーマである「かゆみ」を伴う場合には、寒暖差アレルギーだから我慢していれば治ると思わずに、アレルギー性鼻炎を疑ってください。
なお、寒暖差アレルギーに対しては、残念ながらこれといった処方箋がありません。根治のための有効な薬もありません。対症療法として鼻症状を軽減することは可能です。
アレルギー性鼻炎や風邪ではなくて寒暖差アレルギーである場合には、適度な運動、規則正しい生活とバランスのとれた食事、といった健康の基本策が大事です。
もっともこれらは、風邪やアレルギー性鼻炎にも効果のあることですから、「基本に立ち返りましょう」というあまり直接的には役立たないアドバイスになってしまいますね。(笑)
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